
イミュニティ試験ではクライテリアというものが定められています。Aは一瞬たりとも規定以上の性能低下がないこと、Bは一時的な機能低下はあってもすぐに自動で復帰すればよいこととなっています。静電気試験はクライテリアB、放射イミュニティ試験はクライテリアA。これは規格書上で決まっていますが、あくまで参考です。静電気はめったにおきない現象なのでBでも問題ありません。放射イミュニティは高周波印加なので、誤動作する周波数が放送局の電波と同じ場合は、その装置は永遠の機能低下のまま。つまり製品として成り立ちません。静電気のクライテリアがBだといって、静電気による誤動作が人命にかかわるようならAにしないといけません。クライテリアはあくまで参考。そのためにリスク分析をして製品の安全性を確保する必要があります。