VCCIの変な規定

VCCIの対象は日本で販売する製品。普通のコンセントがついていればAC 100Vしかつかないはず。ところでノートパソコンのACアダプタは世界販売を目的としているため、ほぼAC 100Vから240Vまで対応できます。日本国内ではAC 100Vですが、欧州に持っていって、例えばAC 230Vを入力しても壊れることなく動作します。日本でもエアコンがAC 200Vで動作しているものがありますが、コンセントの形状は特殊です。VCCIのテストレポートで製品仕様としてAC 100-240Vと記載すると、原則としてAC 100VとAC 200Vに近い電圧の二つで試験しないといけないと規定されています。コンセント形状からAC 100Vしか入力できないと思われるのにAC 200Vでも試験するのは不思議です。これも対応方法があって、取扱説明書にAC 100V専用と書けばAC 100Vの電圧だけで試験してよいと書いてあります。「取扱説明書のAC 100V専用と書いてくださいね」とお願いしないといけない。こういう対応は本来は製造業者がちゃんとVCCIの規程集を読まなければならないのですが、多くの会社は読んでないですね。顧問弁護士は何をしているんでしょうね。技術の法律は対応外なんでしょうか。